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脳脊髄液と耳鳴りの関係

人間の動き、思考、生命、そのすべては脳や脊髄などの神経が支配していると言われています。
「神経」と一言でいいましても、様々な役割分担があります。


内臓や内分泌腺などを自動制御する「自律神経」。脳からの命令を伝えて、手足の筋肉を自由に動かす「運動神経」。また、痛い・熱い・冷たい等の刺激を感じる「知覚神経」などがあります。


このように様々な役割を果たすそれぞれの神経はとても大切で、どの神経に異常をきたしても、体のバランスは大きく崩れることになります。


ですから、脳や脊髄神経は重要な器官のため、髄膜という三層からなる膜で覆われていて、さらに頭蓋骨や背骨といった頑丈な鎧で保護されています。


体が血液によって新陳代謝をおこなっているのと同じで、脳や脊髄神経そのものにも、血液と同じように新陳代謝を司る「液体」が必要になってきます。その役割を果たすものが脳脊髄液(のうせきずいえき)です。


脳脊髄液は、脳と、脳から仙骨(お尻の部分の骨)に走っている脊髄神経の周りを、一定のリズムで絶えず循環しています。


ですが、肩や首周辺の筋肉などに酸素欠乏が起こることで、それらの筋肉は収縮し、脳脊髄液の循環が乱れるようです。


循環リズムが乱れると、脳細胞や脊髄神経細胞に正しく栄養が供給されず、代謝機能は低下し、神経の衰弱化(すいじゃくか)を招くことになります。そのため、その神経にかかわる各器官も正常な働きができなくなり、体への様々な障害となって現れます。


つまり、「耳鳴り」も脳脊髄液の循環リズムの乱れによって、耳の器官をつかさどる脳神経細胞の「衰弱化(すいじゃくか)」が起こっていると考えられるのです。


まず、脳脊髄液の循環リズムには頭蓋骨が大きく関わっていることを知っておいてください。そして、医学の専門誌などを見てもらうとわかりますが、頭蓋骨には「ひずみ」があるのです。


この「ひずみ」は、れっきとした動く関節であることもわかっています。
「ええっ!! 頭蓋骨は動くの!?」と、驚かれたかもしれませんが、動くのです。


何のために頭蓋骨は動く機能を備えているのかと言いますと、脳脊髄液は常に頭蓋骨内の、ある部分で生成され、そして吸収されています。


この脳脊髄液の生成と吸収にあわせて、頭蓋骨は一時的にわずかに膨張したり、元に戻ったりしているのです。


そうした膨張した際の「遊び」の役目を果たしているのが、頭蓋骨のひずみの部分なのです。しかし、この「遊びの動き」は、最大で0.8ミリと、ほんの数ミリ~ミクロの世界の話ですから、一般の人には、その動きの確認をすることは非常に困難です。


脳脊髄液は、常に脳と脊髄の周りを満たし、波動循環しています。そして頭蓋骨は、波動循環に合わせて、ミリ以下の単位で膨らんだり、縮んだりしています。


思い浮かべてみてください。


風船に空気を入れたり、抜いたりした時のように膨らんだり、縮んだりしている感じです。


この、頭蓋骨が膨らんだり縮んだりと、切り替わる動きがスムーズな状態が、脳脊髄液の循環リズムが安定している状態だと言われています。



その3 >>> アゴのゆがみ(顎関節症)と耳鳴りのメカニズム



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